~大野第10区 地域の居場所が増えます~
「地域内で子どもから高齢者、障がい者、だれでも参加できる常設型のサロンを開きたい」
こんな相談を4児のママの夛久美愛子さんと3児のママの浜崎梨絵さんから市社協が相談を受けたのが8月。そこから区長の樋口伸子さんにつなぎ、相談に乗ってもらいながら、計画を練ってきました。
「まずはやってみよう」とお試しサロンを開催したのが12月。乳幼児から区の役員まで30人余りの参加があり、賑やかなひと時を過ごすことができました。
子どものお誕生日が一日違いということを発見!
回覧板を見て、二人のお子さんと参加された中川輝美さんは「上の子の友達ができたらいいなと思って参加しました。10区にきて間がなく、知り合いが少ないこともあり、情報交換ができたらうれしいと思っています」と、サロンに期待されている様子。ニーズがあることを確認することができました。
どちらもだんだん真剣になります…
「遊んであげよるんか、遊ばれよるんかわからんよ~~!」と外野からの笑い声
途中、「今後のことなど少し話をしよう」との区長の呼びかけに、夛久美さんと浜崎さんから、集まった役員の皆さんに趣旨説明。
「地域の中には一人暮らし高齢者が増えている。同時に、核家族化していて、私たち若い世代は、頼る人がいない状況。高齢者も若い世代も何かあったとき、駆け寄るところが必要と感じている。10区にそういう場を作りたいと思っている」、「子どもたちがおじいちゃん、おばあちゃん世代と接する機会が減っていることは寂しいこと。地域で学ぶ機会の提供をしたい」との思いに、区長は「地域の中で若い人が活動してくれるのはとてもうれしい。やり方を一緒に考えていきたい」と応えました。
子どもにとって、親以外の人から受ける愛情が大切。地域の中で子育てをしていきたいとの思いから、居場所が増えます
他の役員からは「子どもたちの賑やかな声がすると、高齢者も元気がもらえると思う」「若い人たちがいるとそれだけで明るくなる」と、賛成の声。一方「みんながみんな、子ども好きとは限らない」や「安全面が気になる。高齢者と子どもたちどちらにも気を配るのは大変」などの率直な意見も聞かれました。
「新しいものを、役立つものを地域で長く支えられることができれば」と、まずは乳幼児を対象としたサロンから取り組むことにしました。役員の皆さんからは「手伝うよ、応援するよ」と心強い言葉もいただきました。
将来的には、みんなで畑を作るとか、ご飯を作るとかできたらいいな
(右・浜崎さん、左・夛久美さん)
顔見知りをたくさん増やし、10年後も20年後も安心して暮らせる地域にするため、今ある資源を活用し、足らない資源は創出していきたいという強い思いに、市社協も一緒に考え取り組んでいきます。
この記事に関するお問い合わせは廿日市市社協大野事務所(0829-55-3294)まで