他地区の福祉活動を知り、その活動のヒントを得ることで、今後の地域活動を考えていくきっかけを作ることを目的に開催している、「ささえあいのまちづくり情報交換会」。
第2回となる今回は、生活支援体制整備事業における第3層の圏域となる、原、四季が丘、阿品の3地区から取組みの紹介をしてもらいました。
原地区では「原福祉部定例会」や「お互いさまネット」の活動を通じ、地域ぐるみで見守りができる地域づくりを進めています。住民自身が地域の実態を調査するための福祉マップの作成や、遠方地への出前サロンを通じた見守り活動などの報告がありました。
四季が丘地区では地区社会福祉協議会が主催する、「サロン・ド・四季が丘」が「住民主体の多機能拠点・常設型の居場所(交流・孤立防止、相談、住民参加の場、課題の早期発見)」として機能しているとの報告がありました。空き店舗を活用した買い物サロンや、お楽しみ会と称したお食事サロンの事例紹介をしていただきました。
阿品地区は、「阿品地域の地域福祉を学ぶ会」を一、二丁目の民生委員、町内会長等で組織化し、マップ作りや実際のまち歩きを通して、地区の気になる箇所の共有をしています。今後の活動として、小さい地域でのお助け隊活動「結(ゆ)いの会」を始められるとのこと。
3地域とも、地域特性や住民の生活に応じた地域活動を展開されています。
後半は、地域ごとに分かれて「自分たちの地域でできること」や「今後目指す地域の姿」などについてグループワークを行いました。参加者からは「民生委員さんとの連携等、地区に密着した活動が参考になった」や「生活支援の必要性が重要になっている今、いかに地域でささえあっていけるか、検討すべきと感じた」などの声を聞くことができ、自分の地区に持ち帰ることができるヒントをたくさん得ることができたようです。
最後に、廿日市市社協地域支援アドバイザーである井岡仁志さん(ローカリズム・ラボ代表)から3地域の活動の報告のまとめとして「住民の話合い、学びあいの場になっている。地域の生活課題を早期に発見し話し合うことが大切」とコメントをいただきました。
この様子は つながLetter増刊号にも掲載しました。