生活課題に気づき解決していくため、地域の中で日常的な声かけや見守り、ちょっとした困りごとの手伝いの基盤となるのが、ふれあいサロンです。身近な居場所としてのふれあいサロンの機能を学び、必要性を理解するため、広島県社会福祉協議会、地域福祉課長の河内広行さんを講師に迎え「ふれあいサロンの機能と必要性」について学びました。
まずは参加者の皆さんの「元気の素」探しから。
「私の16個の元気の素」を書き出していきます。皆さん頭をひねりながらも「孫の笑顔」や「家族」、「友達」、「朝ごはん」、「趣味の手芸」など次々に元気の素が出てきました。
制度上ではなく日頃の生活の中に「元気の素」は存在し、家族や人との関係の中で成立するものが多く、サロンは参加者にとっても世話人にとっても「元気の素」になると河内さん。
また、人を元気にさせる2つの要素として「あなたがいないと淋しい」という存在承認、「あなたがいないと困る」という役割創造が大切で、その要素を満たす場が「居場所」という交流の場とのこと。
さらに、ふれあいサロンの福祉的機能として、「交流・活動・相談・ケア」の4つの機能を学びました。人が楽しみを求めて集まり、交流する場であるふれあいサロンは地域とつながる場としての機能があります。また、地域の中の困りごとを共有できる仲間がいて、地域の中で自分らしさを実感できる。それがサロンの機能です。
参加した世話人のお一人は「サロンの参加者が少なくなることに課題意識をもっていたけれど、サロンが元気の素になっている人が一人でもいるのであれば、それでいいんだと思えた」と話されました。
また、別のお一人は「サロンに参加しない人が気になっていたけど、講師の『心配しているよ、が届けばいい』という言葉が響いた。これからも地域で気にかけていこうと思った」と笑顔で帰られました。
サロン活動を通して、地域住民が支えあい助け合える関係を築き、地域のつながりを深めることができるよう、市社協は今後も一緒に考えていきます。
サロンを始めてみたい、サロンについて悩んでいるなど、ぜひご相談ください!