11月10日(日)に山崎本社みんなのあいプラザで被災者生活サポートボランティアセンター基本研修を行いました。
今回の研修は実際に災害時のボランティアセンター運営を体験することで、その役割と機能を理解し、非常時の取組みに活かすことを目的として開催し、市内の自主防災組織や、廿日市市防災士連絡協議会、コミュニティ関係者、県内の他市町社協職員など総勢100人の参加があり、みなさん本当に熱心に受講いただきました。
全国的には「災害ボランティア活動、災害ボランティアセンター」という名称が使われていますが、広島県では被災者の生活支援を第一に考え、「生活をサポートする」という幅広い視点に立ち、「被災者生活サポートボランティア活動」、「被災者生活サポートボランティアセンター」と呼んでいます。
研修では最初に「被災者生活サポートボランティアセンターの役割・機能」について広島県社会福祉協議会から講義をしていただき、令和6年元旦に起きた能登半島地震での支援活動の報告や、実際のボランティアセンターの動き、また社会福祉協議会がボランティアセンターを運営する意味などを学びました。
つぎに、演習として「被災者生活サポートボランティアセンターの運営」で、実際にボランティアセンターの動きを体験しました。
演習では、職員がボランティアセンターのスタッフになり、一般の参加者はボランティア役、被災者役として演技をしてもらって、実際に廿日市に土砂災害が発生した、という設定でボランティアセンターを運営しました。
参加されたみなさんからボランティアセンター運営にかかるさまざまな視点からご意見やアイデアをいただきました。
聴覚障がいの参加者もおられ、大きく見えやすいところに案内文を掲示をするや、優しい日本語で説明文を作るなど、障がいのある人にも外国の人にも対応できるようなボランティアセンターにしていく必要性があるなど、大切な気づきが多くありました。
また、ボランティアセンターの運営もIT化が進み、スタッフの労力の軽減と待ち時間等の時間削減を図るため、ITの力を借り効率化していく流れになっていることも学びました。
参加したお一人は、「災害が起きた時に社協が中心となってボランティアセンターを運営するとは知らなかった。とても大切な役割であり頼りにしたいところだと思った」と話されました。一方で、「現場では混乱が起きてしまうものだからこそ、事前の準備が大事」などの声が聞かれました。
今後もこのような研修を通じて、市社協としていざという時に実働できるよう体制を整えていきます。